公演へ向けての最初のワークショップ
7月1日。
いよいよ12月の公演に向けてのワークショップが始まりました。
今回の公演は、いつものワークショップ会場でもあり、
今までの公演を行ってきた東灘区民センターから飛び出し、
西宮のフレンテホールで行ないます。
これまでの公演とは、また違った、馴染みの薄い会場で、
何が出来なくて、何ができるのか?
おとあそび工房の良さが出るのだろうか?
もちろん、考えて望んでもいくのだが、
現場で起こる、おとあそび工房と、会場との即興は、
どんなものになるのか、胸躍る公演になりそうです。
それと共に、今日から舞台を作っていくワクワク感で、
みんな、気合充分。
天気もカラット晴れて、勢い付いている。
今回の公演が初参加になる方、
久しぶりに参加される方、
今日はお休みの方、
そして今回、ボランティアスタッフの
みらかホールディングスの方、
これからどんなことが起り、
どんな反応をしてくれる方々なんだろう。
何を投げかけ、それに対して、
自分はどんな反応をするのだろう。
そこから、何が生まれるだろう。
いつもの会場で、
いつもとはまた違った、空気感。
何となく、気配での牽制が始まっている。
そのザワつきを遮るように、
沼田さんから出された宿題へと進む。
「もし、映画を作るとしたら、どんな映画をつくってみたいか」
「どんな映画の主人公になりたいか
(主人公じゃなくても、登場人物でも、石像でも)」
「どんな映画のシーンを演じてみたいか」
「どんな映画を撮ってみたいか」
というもの。
映画の題名そのもの、
ある映画の雰囲気、一場面、
ある映画の構成の仕方、
映画を観ている状況、
様々な宿題の提出がなされる。
その中から、7つを選び、
チームを組んで、それぞれ遊んでみる。
一つの会場の中で、
7つの映画のパフォーマンスが繰り広げられている。
同じ場所で、まったく違う映画を、幾つも同時に上映していると、
集中できず、訳か分からず、うるさいだけだと思うが、
この会場では、なぜか雰囲気を共有している。
自分達のパフォーマンスをやってみながら、
他の組の音や動きが、耳に入り、目に入る。
意識せずに、自然と他の組と共生している。
これは、おとあそび工房の特徴の一つでもある。
残り時間少しだが、
「シェルブール」の発表。
ピアニカと踊りに加え、
おとあそび工房にはめずらしい、
弦楽器のアンサンブルがつむぎ出す世界観が新鮮。
もう一つ、「ドラえもん」の発表。
練習とは、全く違うようだが、
歌が、楽しさで会場全体を包んでいく。
これから公演までに出てくる“何か”に、
期待の膨らんだワークショップでした。
文:白藤学史
2018.6.3 ワークショップ
おとあそび工房、6月ワークショップ。
めちゃ気持ちの良いお天気のもと、
今日も奈良から、和歌山からも含め、たくさんの参加者が集まりました。
始めは全員でビックバンド&ダンスでウォーミングアップ。
傍らでクレヨンで絵を描く小さな子どもたち。
今日も「自由へのレッスン」の始まりです。
次は数人ずつのグループに分かれて、ぶっつけの演目発表。
シンジ君は小さな音が気になるようで、竹で出来たおもちゃ楽器を耳元で弾いて音を聞いてる。
その仕草がとてもかわいらしい。
その周りで、その音を邪魔しないように、そーっと音を出したり、踊ったりの大人たち。
私は今日はハルちゃんとのペア。
「何する?どうする?」とひそひそ話の作戦会議の後やってみたのは、楽器を弾く、、、フリをしながら、その音を口で表現してみる、というもの。
なんとも奇妙なパフォーマンスだったかもですが「かわいかったわー」と感想をもらってニコニコ。(おおむねかわいかったのはハルちゃんね?!笑)
「ダンスも観てみたいなぁ」の声に、ダンス隊長鎌田さんアキト君が先導して踊り出し、
自然と釣られて踊り出す人も。
音も徐々に加わって、大きなアンサンブルが出来上がって行く。
後半で盛り上がったのは、ユウタくんと渡瀬さん親子の会話パフォーマンス。
「野菜は好きですか?」「嫌いです」「肉は好きですか?」などなどのやり取りに、他の男の子も途中から混ざって来て、いつ間にやらどういうわけか「新幹線は大好きですか?」という質問に発展。
そこから、男の子たちがマイクを持って走り回り、観客役のみんなに「新幹線は大好きですか?」とインタビュー。
答えるみんな。
その言葉のリズム、なんかヘンテコな質問、動き回る子どもたち。
ここに少し音を加えたら、公演でのパフォーマンスになるやん!
と、思いつつ。
これは今日生まれた偶然。
今日生まれた奇跡。
やろうとしてやったんじゃないところがまた、素敵なんだよなぁ。
そんなふとした瞬間に生まれる奇跡を出来るだけ留めて、いえ、やっぱりその瞬間に生まれる奇跡を信じて作る「おとあそび工房」の公演は、12月!
来月からは、その公演に向けてのワークショップがスタートします。
次回は、7月1日。
ほんの小さな奇跡がキラリと生まれる瞬間を体験してみたい!というみなさま、ぜひぜひお問い合わせくださいね。
文責:かつふじたまこ
2018.5.13ワークショップ
季節は春から徐々に夏へと移り変わり、
今日は朝から大粒の雨が降り続いていました☔
そんな雨に負けじと、
工房のメンバーは朝から元気ッ!!🔥
まず最初は、準備運動がてら
みんなでわちゃラップ🎶
わちゃラップの生みの親・渡瀬さんが
リードをしながら、
そしてゆうくんもラッパで手助けしながら
みんなで賑やかにわちゃ語で会話🤩
わちゃ語に合わせて音も奏でます🥁
身体が温まると、
今度は2組に分かれて
わちゃラップバトル😎
緩やかなラップバトルで
双方様々なわちゃ語を繰り広げます。
賑やかなわちゃラップの後は、
工房が誇る女優・なつこの登場💖
今日のなっちゃんは、綾〇はるかになり
朝ドラのように爽やかな演技😍
助演女優として、増渕さんも参戦💨
もし、タイトルを付けるとすれば
« 女優なつこの洗濯物語»
でしょうか??
なっちゃんらしい、独創的な洗濯👕
花ちゃんと拓人くんも加わり、
大所帯に😁
なんとバックミュージックの
繊細な弦の音は、しんじくんッ!!✨
そこへ、珍客登場😂
どうやら、傘を巡って戦ってるよう…
そんな不思議な洗濯屋さんは、
不思議な結末で幕を閉じました🙌
この不思議な即興演劇も、
工房ならではだな〜としみじみ。
そんな演劇の後は
表現・踊りのコーナー。
さしずめ、
雨の静寂ダンスwithまよしん
といった所でしょうか。
真ん中で輪になっている表現・踊りチームと
しんじくんの音&ライト、
まよちゃんが奏でるピアノの音が
まるで今日を表しているように思えました。
続いては、
ますぶち親子の即興寸劇。
はるちゃんの即興ピアノに合わせて、
増渕さんが即興表現をするという
今まであるようで無かった演目。
合図を送るように音を出し、
それを受け取るように表現し
工房メンバーをマリオネットのように
手招きして操る。
まるで、バレエの演目のように見えました😊
ラストスパートに向け、
じわじわ激しさを増すドラム音💨💨
みんなも各々にドラムに合わせて
表現をしていきます。
まるで追いかけっこをしている
トンビのような…🦅
トンビと言えば、
あきとの出番ッ!!😆✨
杉田さんとまぁくんの手ほどきにより
嬉しそうに飛び回ります💨💨✨
最後は、恒例の千愛の決めのポーズ😎✨
で今日もワークショップは終了🙌
演目の傍らで、表現を見ながら
絵で表現をする2人😙
今年度は更に盛り上がりを見せる
おとあそび工房メンバー💖
来月は一体どんな内容になるかなッ?!
乞うご期待👍✨
文章・毛利あゆ
写真提供・毛利あゆ&渡瀬みわ
2018/4/8 ワークショップ
おとあそび工房の4月ワークショップ。
この日はたくさん新しい方達が来てくださいました。
新しい出会いからは新しい「おとあそび」が生まれます。
おとあそび工房の魅力は、ごちゃごちゃに混ざりあってるその根底に「思いやり」「優しさ」「想像力」があることです。
だから障害有る無し、大人子供関係なくみんなが自由に楽しく表現出来ます。
そしていろいろな人達が集まります。
5月6月もワークショップがあるので、ぜひみなさん遊びに来てくださいね〜(*^^*)
文・Hide
2018和歌山でのワークショップ
3月18日(日)、
この日のおとあそび工房は、
いつもの魚崎ではなく、和歌山でワークショップでした。
これは、和歌山大学で音楽教育を研究されている先生方と、
おとあそび工房、代表の沼田さんとの
共同研究の一環として行なわれました。
和歌山へは、電車組、車組、そして、
チャーターしたマイクロバス組で会場に集合。
バスの中では、子ども達がお菓子をほおばり、遠足気分。
和歌山に到着後に昼食を済ませ、
準備が済めば、いよいよワークショップ。
一週間前の11日に、和歌山一回目のワークショップがあり、
その時は沼田さん、鎌田さんのお二人で参加され、
和歌山で募集した参加者さん達とは、すでに関係を築いておられました。
とはいえ、会場である、
黒を貴重としたシックな佇まいの書道資料館、
いつもと違う場所、
初めて出会う和歌山の参加者さん達に、緊張感が漂う。
一回目のワークショップで参加者さん達が作った、
大きな絵が3枚有った。
これは、一枚の紙に数人が思い思いに描いて、
一つの作品にしたもの。
第二回目のワークショップの最初は、
おとあそびの会のメンバーが三枚の絵に合わせて
三組に分かれ、それぞれの絵を題材に、
順番にパフォーマンス。
そのパフォーマンスを見ながら、
同時に三人程づつその印象を絵にしてもらう。
大きな絵を題材にパフォーマンスをし、
そのパフォーマンスを絵にしてもらうという構図。
最初の大きな絵とは、また印象の違うそれぞれの絵が出てくる。
いつもと違う雰囲気に、
やや戸惑いを含みながらも、
いつものように楽しもうとメンバー達は、意気揚々。
まずは、渡瀬さんお得意の“わちゃラップ”を中心に、
子ども達が躍動する。
次に、太鼓と踊りが一気に場を引き締める。
最後の組は、題材の絵を譜面に見立て指揮をする。
一枚の絵の中の、色々な絵のパーツを指し示すと、
そのパーツに触発されて動く、音を出す。
それぞれの組のパフォーマンス中に書いてもらった絵を発表し、
ここで一度休憩。
第二部開始で、沼田さんから希望を聞かれると、
「歌」という声が上がる。
三人が出てきて、思い思いに歌を披露する。
見事にバラバラ。
しかし、そのバラバラな歌の重なりが、
思った以上に心地よく、面白い。
作品としては、一部の紹介パフォーマンスで、
おとあそび工房のお得意形式が出たのだが、
会場の雰囲気は、この「歌」が、
最もおとあそび工房っぽさが出ていた。
「次、踊りたい人!」
という沼田さんの声に反応して、
おとあそび工房のメンバー、和歌山の参加者さん達、
入り乱れて、楽しそうに踊る。
ピアノや、様々な楽器が勢いをあおっていく。
次は木琴。
数人が前へ出て好きなように演奏を始めるが、
太鼓や踊りが混ざり込んでいく。
あっという間に最後の時間が迫ってくる。
第一部のおとあそび工房の紹介パフォーマンスの時、
書いてもらった絵の中に、
たくさんの顔が描かれたものがあった。
それを作者に持ってもらう。
絵が描かれた表が見えると、皆が声を出す。
ひっくり返して真っ白い裏面になると声を止める。
そんな単純な遊び。
説明を聴くだけでは、何が面白んだろうと思ってしまう。
しかし、これも、非常に面白いものになった。
作者がなかなか表を見せない。
じらしてじらして、するうちに、
会場全体の意識が作者の動きに凝集する。
表が出ないイライラ、ワクワクといった焦燥・期待。
ちょっとしたことで、じらされている時間がキラキラしている。
チラッと絵の端がまくれ上がっただけで、
皆が待ってましたとばかりに一斉に声を出す。
が、一瞬でひっくり返されてしまう。
声を出すのも一瞬で途切れる。
フラストレーションが溜まる。
「ちゃんと出してくれ」
「しっかり見せてくれ!」
「声を出したい!」
そんな地味なやり取りが続く。
なんて贅沢で濃密な時間、空間。
しかし、これ以上続くと、飽きてしまうかもという、
良いじらし感が高まりきった頂点。
作者がパッと絵を表に掲げた。
「あー!」「わー!」
爆発するように声が上がる。
皆の意識を惹き付け、じらし、ずらし、
冷める前、高まり切る寸前での開示。
作者は、会場の雰囲気を見て、
計算してやっていたのではない。
後で聞くと、
もともとじらすのは好きらしく、
意図的であったようだ。
しかし、機を捉えることは、
計算ではできない。
計算してやると、
確実にそれらのタイミングはズレてしまう。
空気を読もうとしたら、
読んだ瞬間に次の空気に流れ、変化している。
だから、間に合わない。
それを、ワークショップ参加二回目の、
一般の参加者がやってしまう。
それは、技術では出来ない。
参加者達それぞれに、そして、その場の中で起ることに
ちゃんと関わり合って、
それに対して反射的に身体が反応して湧き起こる。
だから、その場に居る人全員の心が動く。
だから、面白い。
おとあそび工房の真骨頂が表出した。
そんなパフォーマンスが、
和歌山でのワークショップを締めくくった。
このワークショップも模様は、
和歌山の地元の新聞に掲載されました。
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2018/03/20180322_78045.html
こちらも是非見てくださいね。
次回、おとあそび工房ワークショップは、
4月8日(日)
10時~12時
いつもの魚崎の
東灘区民センター小ホール
です。
文:白藤
3月、和歌山でワークショップします!
おとあそび工房の代表の沼田と和歌山大学の先生たちが、共同研究でワークショップを行います。3月11日、18日の2週連続のワークショップです。1回目はおとあそび工房の沼田と鎌田が、2回目は工房のメンバーも登場します。色んな知恵やこれまで培ってきた方法を持ち寄って、楽しいコラボレーションを企画していますので、どうぞご応募くださいね!
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4月から6月までのワークショップの案内チラシができました!またご応募お待ちしています!7月以降は、それまでに参加した人を対象とした、舞台に向けてのワークショップとなりますので、ぜひこの機会に遊びにきてくださいね!