2018.1.28ワークショップ
1月28日、おとあそび工房ワークショップ。
11月の公演から約2ヶ月半。
久しぶりに“おとあそび工房”という場が戻って来ました。
この日の参加は、普段より、ちょっと少な目。
参加している人は皆、解禁されたようにウズウズしている感じ。
今回は、初めての方が4名参加。
4名とも“おとあそび工房”という未知の世界を前にして、
緊張と共に、ワクワクした感じが漏れ出している。
まずは、初参加の4人が順番に自己紹介パフォーマンス。
トップバッターは、和歌山から来られた女性お二人。
フラフープのような、大小、様々な色の輪っかを使う。
ピアノに合わせて ケン ケン。
ピアノが止まって パ。
1つの輪の中に止まった人同士が相方。
相方とコンビでピアノの音と共に踊る。
おとあそび工房に有るようで無いようなスタート。
一気に楽しい空気が部屋に広がる。
次に、交野市からの男性が、鈴木さん、しんじくんと共に舞台へ。
ギターの音・リズムとダンスがしんじくんにまとわり付く。
そのまま舞台作品になるようなパフォーマンス。
さっきまでの楽しい空気が一変し、「かっこいい!」と声が漏れる。
最後の自己紹介パフォーマンスは、会場のご近所の男性。
戸惑いながら太鼓を手にする。
そこへ横石君の笛が流れて入り、
白藤は……紐に絡まる。
前の二組とはまた違った、男性3人で、華はないが朴訥な雰囲気。
初参加にも関わらず、4人それぞれの特徴が表出する。
自己紹介パフォーマンスで、今までと違った色が混じり合い、
新たな可能性が覗き見えたところで、
おとあそび工房おなじみ、まよちゃん、なっちゃんの二人。
それぞれを中心にやってみる。
まよちゃんは、えびすさんとの「えびまよ」コンビで、
ゆっくりとゆらぎ、漂う。
最初に使った輪っかが、そのゆらぎに絡め捕られていく。
他の人達もその雰囲気に身を任せて漂っていく。
なっちゃんは、しろ・ます・はる一家の計画を尻目に、もう、独壇場。
考えたことは通用しない…。
お笑いから特撮俳優へと、なっちゃんの世界が展開していく。
そんな幅もあったのか!
ここでちょっと小休止。
最後は、全員でのビッグバンド。
二組に分かれ、各々の指揮に合わせて動き、音が跳ね返る。
二組が交互に指揮をつなぎながら始まったが、
次第に、どちらがやっているのか、
誰が指揮なのか、
どこが中心か、
分裂して違う組が出来ている。
様々な場所で、色々な表現が湧き起こっている。
バラバラか!
しかし、全体の空気が統一されている。
一見、グチャグチャでバラバラで、勝手。
その中で皆、無意識につながりを持っている。
そのつながりが無いと、ただの発散になってしまう。
そうならないことで、
新しい何か、思わぬ何か、面白い何か、不思議な何か、
が生まれてくる。
その差は大きくて深い。
「自由にするって難しい」
初参加の中の一人がポツリと言った。
その難しさは、
「自分が何をするか」という意識と、
「つながりを保っている」という無意識、
この二つが共存しているという所がある。
そんなおとあそび工房の世界。
今回、ひなたくんは、体調が悪かったが、どうしても来たかったらしく、
ソファーで横になっていた。
本人は、パフォーマンスに参加できず、悔しかったかもしれない。
しかしその状態も、おとあそび工房では“参加していない”のではなく、
一つの存在として、場の空気に関わり、影響を与えている。
一人の参加者としてそこに“居る”。
お馴染みのメンバーに新しい参加者が加わり、
いつもと違った雰囲気が流れる中に、
いつものおとあそび工房がある。
そんな感じで、
おとあそび工房の新たな一年が始まった。