遅くなりましたが、前回のワークショプの報告です。
11月4日。公演まで今回を含めて後3回のワークショップとなり、
普段のワークショップに流れている開放感の中に、
微妙にピリッとした空気が混ざっている。
完成することのない、未完成のそれぞれの演目を、
プロデュースする人が中心になって打ち合わせ。
打ち合わせの流れの中で、渡瀬さんプロデュースの「飛び交う」が始まる。
ことばが飛ぶ。
ことばが返ってくる。
向かって行った先から、
まったく別の所から。
ことばにならない声、音、名前の呼びかけ。
それらが交錯して行く。
なっちゃん講演会も行われ、
その間に打ち合わせを進めていた、
小学生3年生の晴琉実プロデュース「私の好きな人」。
ペイプサートと声の担当者が入り乱れる状態が、
思った以上に面白い。
渡瀬さんプロデュースの「餅つき」と、
私、白藤プロデュースの「トランプ」が同時進行。
爽やかに?餅をつく横で、
怪しい4人がトランプに興じている不自然な状況。
やがて爽やかに?餅をついている横で、
ドラムとカンフー調の踊りがバトルする。
何事もないように2人がトランプを続けている。
不思議な空間ができていたようだ。
日向大くんの郵便屋さん。
配達をする郵便屋さん、お届け先はどこだろう。
配達物をかくしてしまう郵便屋さん。
探すお届け先。
郵便物を見つけ出し、ヒーローのように自慢げなお届け先の人。
徐々に音が入り、踊りが入り、盛り上がっていく。
思いもよらない展開になっている。
最後は太鼓部隊。
全員で音を出し、踊る。
おとあそび工房の代表的シーンで最高潮。
公演に向けてエンジンが掛かってきた雰囲気を残して
幕を閉じたワークショップでした。
これまで、ワークショップの流れから、
主催の沼田さんから提案された設定、条件付け、メンバー組
などから発展して行って演目になることが多かったのですが、
今回の公演は、
一人一人の欲求・やりたいことから、
その人がプロデュースし、
そこから展開していって演目になる構造になっている。
それぞれのプロデューサーによる演目の色の違い、
今までの演目との違い、
といった点でも、楽しんで頂けるのではないだろうか?
そして、もう一つ。
ブログに出ている、稽古中の文章や写真で、
ネタバレして、楽しみが半減してしまうようだが、
その文章、写真が、展開していく先は、全く分からない。
ブログをチェックして、
演目や写真の状況を、頭に入れておくのも、
楽しみの一つになるだろう。
いよいよ1ヵ月後に迫って来ました。
メンバーも、やっと演目が見え始めて、
ワクワクしています。
12月22日。
西宮フレンテホール。
是非、楽しみにいらしてください。
文章:白藤