11月17日、公演に向けて、
今回を含めて残り2回になってしまった、
おとあそび工房ワークショップ。
今回は、メンバーの渡瀬さんが活動している、
“Beeらんち”との合同練習。
私が少し遅れて会場に到着すると、
すでに雰囲気は温まっている。
渡瀬さんが太鼓を叩きながら仕切る中、
皆で円になって座り、
言いたいコトバ、単語、言葉にならないコトバを
一人が放ち、皆がついてそのコトバ、単語を発する。
初めてお会いする方々や、子ども達の声が弾んでいるている。
もちろん、おとあそび工房のメンバー達も。
いつもと微妙に違う雰囲気にやや戸惑いながら、
会場全体に身体を染み込ませる。
全員がそれぞれ好きな楽器を持ち、
皆の座る輪の中で一人が踊る。
それに合わせてそれぞれが自分の楽器で音を鳴らす。
その皆の音に合わせてさらに踊る。
合わせているのか、合わせさせられているのか、
どちらがリードしているのか分からない、
絡み合った関係が生まれる。
珍しく、千愛ちゃんもダンスを見せてくれる。
カッコイイ!!
会場の部屋の中はガラス張りで、
外の公園で遊んでいる子ども達が不思議そう?面白そう?に
千愛ちゃんのダンスを見ている。
今度は、模造紙を広げた真白な紙の世界に、
子供の絵を描いた人形が一人入り込む。
神の世界に降り立った人間のよう。
しかし、創造の神は子ども達。
渡瀬さんの巧妙な口調で紙に書かれた人形の子供に名前がつき、
お弁当を持って、動物園にお出かけ、
と、皆の想像で模造紙に世界が創造されて拡がっていく。
後ろで弾いているピアノの女性も、
その世界を軽快に彩っている。
動物園で動物の声を皆で楽しむ。
いよいよ、おとあそび工房の番。
まずは絵楽譜。
今回は、シールを貼る、クレヨンで線を書く時に、
音や声を出してみる。
長い音・声、単発の音・声。
譜面が完成したら、
指揮者の感性による先導で音・声が導かれる。
今日はキチッと整った感じ。
普段のおとあそび工房の奔放な雰囲気とは、
また違った世界が出てきて面白い。
行き交う人では、一人歩いて入ってくる。
また一人…。
徐々に増えて様々な人が
共に歩き、すれ違い、関わり、通り過ぎ、交錯する。
そして今度は一人一人出て行く。
一日の交差点を凝縮して切り取ったような、
味わいのある、面白い作品になりそう。
最後は「音ピンポン。
「ピンポン娘、そら・はるみ」のそらちゃんが休み。
代理で千愛・はるみコンビ。
ピンポン娘から一球づつ飛び出る玉。
その玉が、楽器に落ちる度に音も跳ねる。
だんだんピンポン玉も増えていき、
周りからもピンポン娘へと返ってくる。
楽器やフライパンで打ち返す。
カラフルなピンポン玉が音と共に乱れ飛び、
跳ねるたびに様々に、無秩序に音がはじける。
子ども達も玉が飛び交う中で解放されて、
ピンポン玉のように躍動する。
さて、公演本番では、どんなことになっているだろう。
何が起こってくるだろう。
12月22日。
おとあそび工房公演「おとあそび見本市」。
神戸市防災コミュニティーセンターで、
起こること、空間、感覚を、
是非体験し、その証人として、
この世界の楽しさを伝えて欲しいと思います。
外から千愛ちゃんの踊りを見ていた、公演で遊んでいる子ども達、
混ざってみたかっただろ?
12月22日の公演にいらっしゃい!
文章:白藤