おとあそび工房の4月ワークショップ。
この日はたくさん新しい方達が来てくださいました。
新しい出会いからは新しい「おとあそび」が生まれます。
おとあそび工房の魅力は、ごちゃごちゃに混ざりあってるその根底に「思いやり」「優しさ」「想像力」があることです。
だから障害有る無し、大人子供関係なくみんなが自由に楽しく表現出来ます。
そしていろいろな人達が集まります。
5月6月もワークショップがあるので、ぜひみなさん遊びに来てくださいね〜(*^^*)
文・Hide
おとあそび工房の4月ワークショップ。
この日はたくさん新しい方達が来てくださいました。
新しい出会いからは新しい「おとあそび」が生まれます。
おとあそび工房の魅力は、ごちゃごちゃに混ざりあってるその根底に「思いやり」「優しさ」「想像力」があることです。
だから障害有る無し、大人子供関係なくみんなが自由に楽しく表現出来ます。
そしていろいろな人達が集まります。
5月6月もワークショップがあるので、ぜひみなさん遊びに来てくださいね〜(*^^*)
文・Hide
3月18日(日)、
この日のおとあそび工房は、
いつもの魚崎ではなく、和歌山でワークショップでした。
これは、和歌山大学で音楽教育を研究されている先生方と、
おとあそび工房、代表の沼田さんとの
共同研究の一環として行なわれました。
和歌山へは、電車組、車組、そして、
チャーターしたマイクロバス組で会場に集合。
バスの中では、子ども達がお菓子をほおばり、遠足気分。
和歌山に到着後に昼食を済ませ、
準備が済めば、いよいよワークショップ。
一週間前の11日に、和歌山一回目のワークショップがあり、
その時は沼田さん、鎌田さんのお二人で参加され、
和歌山で募集した参加者さん達とは、すでに関係を築いておられました。
とはいえ、会場である、
黒を貴重としたシックな佇まいの書道資料館、
いつもと違う場所、
初めて出会う和歌山の参加者さん達に、緊張感が漂う。
一回目のワークショップで参加者さん達が作った、
大きな絵が3枚有った。
これは、一枚の紙に数人が思い思いに描いて、
一つの作品にしたもの。
第二回目のワークショップの最初は、
おとあそびの会のメンバーが三枚の絵に合わせて
三組に分かれ、それぞれの絵を題材に、
順番にパフォーマンス。
そのパフォーマンスを見ながら、
同時に三人程づつその印象を絵にしてもらう。
大きな絵を題材にパフォーマンスをし、
そのパフォーマンスを絵にしてもらうという構図。
最初の大きな絵とは、また印象の違うそれぞれの絵が出てくる。
いつもと違う雰囲気に、
やや戸惑いを含みながらも、
いつものように楽しもうとメンバー達は、意気揚々。
まずは、渡瀬さんお得意の“わちゃラップ”を中心に、
子ども達が躍動する。
次に、太鼓と踊りが一気に場を引き締める。
最後の組は、題材の絵を譜面に見立て指揮をする。
一枚の絵の中の、色々な絵のパーツを指し示すと、
そのパーツに触発されて動く、音を出す。
それぞれの組のパフォーマンス中に書いてもらった絵を発表し、
ここで一度休憩。
第二部開始で、沼田さんから希望を聞かれると、
「歌」という声が上がる。
三人が出てきて、思い思いに歌を披露する。
見事にバラバラ。
しかし、そのバラバラな歌の重なりが、
思った以上に心地よく、面白い。
作品としては、一部の紹介パフォーマンスで、
おとあそび工房のお得意形式が出たのだが、
会場の雰囲気は、この「歌」が、
最もおとあそび工房っぽさが出ていた。
「次、踊りたい人!」
という沼田さんの声に反応して、
おとあそび工房のメンバー、和歌山の参加者さん達、
入り乱れて、楽しそうに踊る。
ピアノや、様々な楽器が勢いをあおっていく。
次は木琴。
数人が前へ出て好きなように演奏を始めるが、
太鼓や踊りが混ざり込んでいく。
あっという間に最後の時間が迫ってくる。
第一部のおとあそび工房の紹介パフォーマンスの時、
書いてもらった絵の中に、
たくさんの顔が描かれたものがあった。
それを作者に持ってもらう。
絵が描かれた表が見えると、皆が声を出す。
ひっくり返して真っ白い裏面になると声を止める。
そんな単純な遊び。
説明を聴くだけでは、何が面白んだろうと思ってしまう。
しかし、これも、非常に面白いものになった。
作者がなかなか表を見せない。
じらしてじらして、するうちに、
会場全体の意識が作者の動きに凝集する。
表が出ないイライラ、ワクワクといった焦燥・期待。
ちょっとしたことで、じらされている時間がキラキラしている。
チラッと絵の端がまくれ上がっただけで、
皆が待ってましたとばかりに一斉に声を出す。
が、一瞬でひっくり返されてしまう。
声を出すのも一瞬で途切れる。
フラストレーションが溜まる。
「ちゃんと出してくれ」
「しっかり見せてくれ!」
「声を出したい!」
そんな地味なやり取りが続く。
なんて贅沢で濃密な時間、空間。
しかし、これ以上続くと、飽きてしまうかもという、
良いじらし感が高まりきった頂点。
作者がパッと絵を表に掲げた。
「あー!」「わー!」
爆発するように声が上がる。
皆の意識を惹き付け、じらし、ずらし、
冷める前、高まり切る寸前での開示。
作者は、会場の雰囲気を見て、
計算してやっていたのではない。
後で聞くと、
もともとじらすのは好きらしく、
意図的であったようだ。
しかし、機を捉えることは、
計算ではできない。
計算してやると、
確実にそれらのタイミングはズレてしまう。
空気を読もうとしたら、
読んだ瞬間に次の空気に流れ、変化している。
だから、間に合わない。
それを、ワークショップ参加二回目の、
一般の参加者がやってしまう。
それは、技術では出来ない。
参加者達それぞれに、そして、その場の中で起ることに
ちゃんと関わり合って、
それに対して反射的に身体が反応して湧き起こる。
だから、その場に居る人全員の心が動く。
だから、面白い。
おとあそび工房の真骨頂が表出した。
そんなパフォーマンスが、
和歌山でのワークショップを締めくくった。
このワークショップも模様は、
和歌山の地元の新聞に掲載されました。
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2018/03/20180322_78045.html
こちらも是非見てくださいね。
次回、おとあそび工房ワークショップは、
4月8日(日)
10時~12時
いつもの魚崎の
東灘区民センター小ホール
です。
文:白藤
おとあそび工房の代表の沼田と和歌山大学の先生たちが、共同研究でワークショップを行います。3月11日、18日の2週連続のワークショップです。1回目はおとあそび工房の沼田と鎌田が、2回目は工房のメンバーも登場します。色んな知恵やこれまで培ってきた方法を持ち寄って、楽しいコラボレーションを企画していますので、どうぞご応募くださいね!
4月から6月までのワークショップの案内チラシができました!またご応募お待ちしています!7月以降は、それまでに参加した人を対象とした、舞台に向けてのワークショップとなりますので、ぜひこの機会に遊びにきてくださいね!
1月28日、おとあそび工房ワークショップ。
11月の公演から約2ヶ月半。
久しぶりに“おとあそび工房”という場が戻って来ました。
この日の参加は、普段より、ちょっと少な目。
参加している人は皆、解禁されたようにウズウズしている感じ。
今回は、初めての方が4名参加。
4名とも“おとあそび工房”という未知の世界を前にして、
緊張と共に、ワクワクした感じが漏れ出している。
まずは、初参加の4人が順番に自己紹介パフォーマンス。
トップバッターは、和歌山から来られた女性お二人。
フラフープのような、大小、様々な色の輪っかを使う。
ピアノに合わせて ケン ケン。
ピアノが止まって パ。
1つの輪の中に止まった人同士が相方。
相方とコンビでピアノの音と共に踊る。
おとあそび工房に有るようで無いようなスタート。
一気に楽しい空気が部屋に広がる。
次に、交野市からの男性が、鈴木さん、しんじくんと共に舞台へ。
ギターの音・リズムとダンスがしんじくんにまとわり付く。
そのまま舞台作品になるようなパフォーマンス。
さっきまでの楽しい空気が一変し、「かっこいい!」と声が漏れる。
最後の自己紹介パフォーマンスは、会場のご近所の男性。
戸惑いながら太鼓を手にする。
そこへ横石君の笛が流れて入り、
白藤は……紐に絡まる。
前の二組とはまた違った、男性3人で、華はないが朴訥な雰囲気。
初参加にも関わらず、4人それぞれの特徴が表出する。
自己紹介パフォーマンスで、今までと違った色が混じり合い、
新たな可能性が覗き見えたところで、
おとあそび工房おなじみ、まよちゃん、なっちゃんの二人。
それぞれを中心にやってみる。
まよちゃんは、えびすさんとの「えびまよ」コンビで、
ゆっくりとゆらぎ、漂う。
最初に使った輪っかが、そのゆらぎに絡め捕られていく。
他の人達もその雰囲気に身を任せて漂っていく。
なっちゃんは、しろ・ます・はる一家の計画を尻目に、もう、独壇場。
考えたことは通用しない…。
お笑いから特撮俳優へと、なっちゃんの世界が展開していく。
そんな幅もあったのか!
ここでちょっと小休止。
最後は、全員でのビッグバンド。
二組に分かれ、各々の指揮に合わせて動き、音が跳ね返る。
二組が交互に指揮をつなぎながら始まったが、
次第に、どちらがやっているのか、
誰が指揮なのか、
どこが中心か、
分裂して違う組が出来ている。
様々な場所で、色々な表現が湧き起こっている。
バラバラか!
しかし、全体の空気が統一されている。
一見、グチャグチャでバラバラで、勝手。
その中で皆、無意識につながりを持っている。
そのつながりが無いと、ただの発散になってしまう。
そうならないことで、
新しい何か、思わぬ何か、面白い何か、不思議な何か、
が生まれてくる。
その差は大きくて深い。
「自由にするって難しい」
初参加の中の一人がポツリと言った。
その難しさは、
「自分が何をするか」という意識と、
「つながりを保っている」という無意識、
この二つが共存しているという所がある。
そんなおとあそび工房の世界。
今回、ひなたくんは、体調が悪かったが、どうしても来たかったらしく、
ソファーで横になっていた。
本人は、パフォーマンスに参加できず、悔しかったかもしれない。
しかしその状態も、おとあそび工房では“参加していない”のではなく、
一つの存在として、場の空気に関わり、影響を与えている。
一人の参加者としてそこに“居る”。
お馴染みのメンバーに新しい参加者が加わり、
いつもと違った雰囲気が流れる中に、
いつものおとあそび工房がある。
そんな感じで、
おとあそび工房の新たな一年が始まった。
1月のワークショップのチラシを掲載します!ぜひお申し込みお待ちしていますね〜!
その次は4月になりますので、この機会にぜひ遊びに来てください!!
2月11日(日)、大阪でおとあそび工房の公演の映像を振り返る会を開催します!メンバーやゲストとともに振り返り、ぺちゃくちゃおしゃべりする会です。どなたでも、お気軽にご参加ください!
午前から参加の方は、ぜひ何か一品みんなで食べられそうなものお持ちくださいね。
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第3回『おとあそび工房』公演振り返りの会
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日時:2018年2月11日(日)10:00〜16:00
場所:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 1階Room4
<参加無料・申込不要・出入り自由>
障がいのある人と共に創る新しい表現活動について、皆で語り合う会です。どなたでもお気軽にどうぞ!
★プログラム★
【午前】「映像見ながら団らん会+ミニカフェ」 10時〜12時15分(映像2時間+カフェ15分)
おとあそび工房が11月に行なった公演「マルシェだなす!」の映像全編を見ながら、出演者とともに振り返ります。
【お昼】「ランチ持ち寄り交流会」 12時15分〜13時15分
皆で食べられるものを一品お持ちください。皿、コップ、箸、飲み物はご持参ください。
【午後】
①「おとあそび工房について:企画者より」 13時15分〜13時35分
活動紹介:沼田里衣(企画者・代表)、鎌田牧子(企画者・ダンサー・元大駱駝艦)
②「ゲストトーク」 13時35分〜14時35分
ゲスト:鈴木径一郎(演出家・哲学者)、山内朋樹(美学研究者・庭師)
ゲストの活動についてご紹介いただき、おとあそび工房の公演についてコメントをいただきます。
<休憩>
③「おとあそびカフェ」14時45分〜16時
当日参加の皆さんと表現について自由に語り合います
進行:菊竹ともゆき(訪問てつがく者)
『おとあそび工房』 おとあそび工房は、2014年6月に始まった、おとやからだで色んなあそびをするための工房です。月に一回、神戸市東灘区民センター小ホール3階の木々の先っぽが見えるのびのびした空間で、まだ見ぬ表現を探す旅のお話を、障がいのある人を含めて老若男女で紡いでいます。年に一回公演を行っていて、2017年11月には、農家とのコラボレーションで野菜が飛び出す舞台「マルシェだなす!」を皆で作りました。今回は、この約2時間の公演を振り返り、ゲストや今回参加の皆さんと語り合います。http://otoasobikobo.hatenablog.com/
アクセス
大阪市営地下鉄千日前線・中央線「阿波座駅」下車、8番出口から西へ約150m
(詳しくは会場HPをご覧くださいhttp://www.enokojima-art.jp/)
〒550-0006 大阪市西区江之子島2丁目1番34号 電話:06-6441-8050
【お問い合わせ】
沼田里衣(おとあそび工房主宰・大阪市立大学特任准教授)riinumata@gmail.com
主催:大阪市立大学都市研究プラザ 共催:おとあそび工房