2018/4/8 ワークショップ

おとあそび工房の4月ワークショップ。
この日はたくさん新しい方達が来てくださいました。
新しい出会いからは新しい「おとあそび」が生まれます。

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おとあそび工房の魅力は、ごちゃごちゃに混ざりあってるその根底に「思いやり」「優しさ」「想像力」があることです。

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だから障害有る無し、大人子供関係なくみんなが自由に楽しく表現出来ます。

そしていろいろな人達が集まります。

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5月6月もワークショップがあるので、ぜひみなさん遊びに来てくださいね〜(*^^*)

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文・Hide

 

 

2018和歌山でのワークショップ

318日(日)、

この日のおとあそび工房は、

いつもの魚崎ではなく、和歌山でワークショップでした。

 

これは、和歌山大学で音楽教育を研究されている先生方と、

おとあそび工房、代表の沼田さんとの

共同研究の一環として行なわれました。

 

和歌山へは、電車組、車組、そして、

チャーターしたマイクロバス組で会場に集合。

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バスの中では、子ども達がお菓子をほおばり、遠足気分。

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和歌山に到着後に昼食を済ませ、

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準備が済めば、いよいよワークショップ。f:id:riinumata:20180331140521j:plain

 

一週間前の11日に、和歌山一回目のワークショップがあり、

その時は沼田さん、鎌田さんのお二人で参加され、

和歌山で募集した参加者さん達とは、すでに関係を築いておられました。

とはいえ、会場である、

黒を貴重としたシックな佇まいの書道資料館、

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いつもと違う場所、

初めて出会う和歌山の参加者さん達に、緊張感が漂う。

 

一回目のワークショップで参加者さん達が作った、

大きな絵が3枚有った。

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これは、一枚の紙に数人が思い思いに描いて、

一つの作品にしたもの。

第二回目のワークショップの最初は、

おとあそびの会のメンバーが三枚の絵に合わせて

三組に分かれ、それぞれの絵を題材に、

順番にパフォーマンス。

 

そのパフォーマンスを見ながら、

同時に三人程づつその印象を絵にしてもらう。

大きな絵を題材にパフォーマンスをし、

そのパフォーマンスを絵にしてもらうという構図。

最初の大きな絵とは、また印象の違うそれぞれの絵が出てくる。

 

いつもと違う雰囲気に、

やや戸惑いを含みながらも、

いつものように楽しもうとメンバー達は、意気揚々。

 

まずは、渡瀬さんお得意の“わちゃラップ”を中心に、

子ども達が躍動する。

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次に、太鼓と踊りが一気に場を引き締める。

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最後の組は、題材の絵を譜面に見立て指揮をする。

一枚の絵の中の、色々な絵のパーツを指し示すと、

そのパーツに触発されて動く、音を出す。

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それぞれの組のパフォーマンス中に書いてもらった絵を発表し、

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ここで一度休憩。

 

第二部開始で、沼田さんから希望を聞かれると、

「歌」という声が上がる。

三人が出てきて、思い思いに歌を披露する。

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見事にバラバラ。

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しかし、そのバラバラな歌の重なりが、

思った以上に心地よく、面白い。

 

作品としては、一部の紹介パフォーマンスで、

おとあそび工房のお得意形式が出たのだが、

会場の雰囲気は、この「歌」が、

最もおとあそび工房っぽさが出ていた。

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「次、踊りたい人!」

という沼田さんの声に反応して、

おとあそび工房のメンバー、和歌山の参加者さん達、

入り乱れて、楽しそうに踊る。f:id:riinumata:20180318151602j:plain

ピアノや、様々な楽器が勢いをあおっていく。

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次は木琴。

数人が前へ出て好きなように演奏を始めるが、

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太鼓や踊りが混ざり込んでいく。f:id:riinumata:20180318152636j:plain

あっという間に最後の時間が迫ってくる。

 

第一部のおとあそび工房の紹介パフォーマンスの時、

書いてもらった絵の中に、
たくさんの顔が描かれたものがあった。

それを作者に持ってもらう。

絵が描かれた表が見えると、皆が声を出す。

ひっくり返して真っ白い裏面になると声を止める。

そんな単純な遊び。

 

説明を聴くだけでは、何が面白んだろうと思ってしまう。

しかし、これも、非常に面白いものになった。f:id:riinumata:20180318154651j:plain

 

作者がなかなか表を見せない。

じらしてじらして、するうちに、

会場全体の意識が作者の動きに凝集する。

表が出ないイライラ、ワクワクといった焦燥・期待。

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ちょっとしたことで、じらされている時間がキラキラしている。

チラッと絵の端がまくれ上がっただけで、

皆が待ってましたとばかりに一斉に声を出す。

が、一瞬でひっくり返されてしまう。

声を出すのも一瞬で途切れる。

フラストレーションが溜まる。

「ちゃんと出してくれ」

「しっかり見せてくれ!」

「声を出したい!」

そんな地味なやり取りが続く。

なんて贅沢で濃密な時間、空間。f:id:riinumata:20180331143344j:plain

しかし、これ以上続くと、飽きてしまうかもという、

良いじらし感が高まりきった頂点。

 

作者がパッと絵を表に掲げた。

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「あー!」「わー!」

爆発するように声が上がる。

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皆の意識を惹き付け、じらし、ずらし、

冷める前、高まり切る寸前での開示。

作者は、会場の雰囲気を見て、

計算してやっていたのではない。

後で聞くと、

もともとじらすのは好きらしく、

意図的であったようだ。

 

しかし、機を捉えることは、

計算ではできない。

計算してやると、

確実にそれらのタイミングはズレてしまう。

空気を読もうとしたら、

読んだ瞬間に次の空気に流れ、変化している。

だから、間に合わない。

 

それを、ワークショップ参加二回目の、

一般の参加者がやってしまう。

それは、技術では出来ない。

 

参加者達それぞれに、そして、その場の中で起ることに

ちゃんと関わり合って、

それに対して反射的に身体が反応して湧き起こる。

だから、その場に居る人全員の心が動く。

だから、面白い。f:id:riinumata:20180331144004j:plain

 

おとあそび工房の真骨頂が表出した。

そんなパフォーマンスが、

和歌山でのワークショップを締めくくった。 

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 このワークショップも模様は、
和歌山の地元の新聞に掲載されました。
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2018/03/20180322_78045.html
こちらも是非見てくださいね。

 

次回、おとあそび工房ワークショップは、
4月8日(日)
10時~12時

いつもの魚崎の
東灘区民センター小ホール
です。

 

文:白藤

 

3月、和歌山でワークショップします!

おとあそび工房の代表の沼田と和歌山大学の先生たちが、共同研究でワークショップを行います。3月11日、18日の2週連続のワークショップです。1回目はおとあそび工房の沼田と鎌田が、2回目は工房のメンバーも登場します。色んな知恵やこれまで培ってきた方法を持ち寄って、楽しいコラボレーションを企画していますので、どうぞご応募くださいね!


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4月から6月までのワークショップの案内チラシができました!またご応募お待ちしています!7月以降は、それまでに参加した人を対象とした、舞台に向けてのワークショップとなりますので、ぜひこの機会に遊びにきてくださいね!

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2018.1.28ワークショップ

1月28日、おとあそび工房ワークショップ。

 

11月の公演から約2ヶ月半。

久しぶりにおとあそび工房という場が戻って来ました。

 

この日の参加は、普段より、ちょっと少な目。

参加している人は皆、解禁されたようにウズウズしている感じ。

 

今回は、初めての方が4名参加。

4名ともおとあそび工房という未知の世界を前にして、

緊張と共に、ワクワクした感じが漏れ出している。

 

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まずは、初参加の4人が順番に自己紹介パフォーマンス。

トップバッターは、和歌山から来られた女性お二人。

フラフープのような、大小、様々な色の輪っかを使う。

ピアノに合わせて ケン ケン。

ピアノが止まって パ。

1つの輪の中に止まった人同士が相方。

相方とコンビでピアノの音と共に踊る。

 

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おとあそび工房に有るようで無いようなスタート。

一気に楽しい空気が部屋に広がる。

 

次に、交野市からの男性が、鈴木さん、しんじくんと共に舞台へ。

ギターの音・リズムとダンスがしんじくんにまとわり付く。

そのまま舞台作品になるようなパフォーマンス。

さっきまでの楽しい空気が一変し、「かっこいい!」と声が漏れる。

 

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最後の自己紹介パフォーマンスは、会場のご近所の男性。

戸惑いながら太鼓を手にする。

そこへ横石君の笛が流れて入り、

白藤は……紐に絡まる。

前の二組とはまた違った、男性3人で、華はないが朴訥な雰囲気。

 

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初参加にも関わらず、4人それぞれの特徴が表出する。

 

自己紹介パフォーマンスで、今までと違った色が混じり合い、

新たな可能性が覗き見えたところで、

おとあそび工房おなじみ、まちゃん、なっちゃんの二人。

それぞれを中心にやってみる。

 

ちゃんは、えびすさんとの「えびまよ」コンビで、

ゆっくりとゆらぎ、漂う。

 

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最初に使った輪っかが、そのゆらぎに絡め捕られていく。

他の人達もその雰囲気に身を任せて漂っていく。

 

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なっちゃんは、しろ・ます・はる一家の計画を尻目に、もう、独壇場。

考えたことは通用しない

お笑いから特撮俳優へと、なっちゃんの世界が展開していく。

そんな幅もあったのか!

 

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ここでちょっと小休止。

最後は、全員でのビッグバンド。

二組に分かれ、各々の指揮に合わせて動き、音が跳ね返る。

 

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二組が交互に指揮をつなぎながら始まったが、

次第に、どちらがやっているのか、

誰が指揮なのか、

どこが中心か、

分裂して違う組が出来ている。

 

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様々な場所で、色々な表現が湧き起こっている。

バラバラか!

 

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しかし、全体の空気が統一されている。

一見、グチャグチャでバラバラで、勝手。

その中で皆、無意識につながりを持っている。

そのつながりが無いと、ただの発散になってしまう。

そうならないことで、

新しい何か、思わぬ何か、面白い何か、不思議な何か、

が生まれてくる。

その差は大きくて深い。

 

「自由にするって難しい」

初参加の中の一人がポツリと言った。

その難しさは、

「自分が何をするか」という意識と、

「つながりを保っている」という無意識、

この二つが共存しているという所がある。

 

そんなおとあそび工房の世界。

 

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今回、ひなたくんは、体調が悪かったが、どうしても来たかったらしく、

ソファーで横になっていた。

本人は、パフォーマンスに参加できず、悔しかったかもしれない。

しかしその状態も、おとあそび工房では“参加していない”のではなく、

一つの存在として、場の空気に関わり、影響を与えている。

一人の参加者としてそこに“居る”。

 

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お馴染みのメンバーに新しい参加者が加わり、

いつもと違った雰囲気が流れる中に、

いつものおとあそび工房がある。

そんな感じで、

おとあそび工房の新たな一年が始まった。

2月11日(日)、大阪でおとあそび工房の公演の映像を振り返る会を開催します!メンバーやゲストとともに振り返り、ぺちゃくちゃおしゃべりする会です。どなたでも、お気軽にご参加ください!
午前から参加の方は、ぜひ何か一品みんなで食べられそうなものお持ちくださいね。

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第3回『おとあそび工房』公演振り返りの会
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日時:2018年2月11日(日)10:00〜16:00
場所:大阪府江之子島文化芸術創造センター[enoco] 1階Room4
  <参加無料・申込不要・出入り自由>
障がいのある人と共に創る新しい表現活動について、皆で語り合う会です。どなたでもお気軽にどうぞ!
★プログラム★

【午前】「映像見ながら団らん会+ミニカフェ」 10時〜12時15分(映像2時間+カフェ15分)

 おとあそび工房が11月に行なった公演「マルシェだなす!」の映像全編を見ながら、出演者とともに振り返ります。

【お昼】「ランチ持ち寄り交流会」 12時15分〜13時15分

 皆で食べられるものを一品お持ちください。皿、コップ、箸、飲み物はご持参ください。

【午後】

①「おとあそび工房について:企画者より」 13時15分〜13時35分

活動紹介:沼田里衣(企画者・代表)、鎌田牧子(企画者・ダンサー・元大駱駝艦

②「ゲストトーク」 13時35分〜14時35分

ゲスト:鈴木径一郎(演出家・哲学者)、山内朋樹(美学研究者・庭師) 

司会:嶋田久美(音楽学者・精神保健福祉士

ゲストの活動についてご紹介いただき、おとあそび工房の公演についてコメントをいただきます。

  <休憩>

③「おとあそびカフェ」14時45分〜16時

当日参加の皆さんと表現について自由に語り合います

  進行:菊竹ともゆき(訪問てつがく者)

『おとあそび工房』 おとあそび工房は、2014年6月に始まった、おとやからだで色んなあそびをするための工房です。月に一回、神戸市東灘区民センター小ホール3階の木々の先っぽが見えるのびのびした空間で、まだ見ぬ表現を探す旅のお話を、障がいのある人を含めて老若男女で紡いでいます。年に一回公演を行っていて、2017年11月には、農家とのコラボレーションで野菜が飛び出す舞台「マルシェだなす!」を皆で作りました。今回は、この約2時間の公演を振り返り、ゲストや今回参加の皆さんと語り合います。http://otoasobikobo.hatenablog.com/

アクセス

大阪市営地下鉄千日前線・中央線「阿波座駅」下車、8番出口から西へ約150m

(詳しくは会場HPをご覧くださいhttp://www.enokojima-art.jp/) 

〒550-0006 大阪市西区江之子島2丁目1番34号  電話:06-6441-8050

 

【お問い合わせ】

沼田里衣(おとあそび工房主宰・大阪市立大学特任准教授)riinumata@gmail.com

主催:大阪市立大学都市研究プラザ 共催:おとあそび工房