今回は東灘区民センター小ホールでの最後のワークショップでした。それでこれまでのプログラムの中からもう一度やってみたいプログラムもピックアップして、いつもより盛りだくさんの構成になりました。
はじまりはスネークダンスから。
みんなの腕がへびになります。へびになった瞬間、ほらほら勝手に動いていく…!身体に絡みついたかと思えば遠くへ出て行こうとしたり…戻ってきては、踊るように昇ったり降りたり。それぞれがへびの動きに夢中になった頃、「最後はゆっくりへびが身体に返ってきて、身体に収まったらおしまいです。」と声がかかります。そうしたら本当にそれぞれのへびが身体に吸収されるように動きを止めて、ゆっくりとまたその人の腕になりました。面白かったです。不思議な集中があって、もしかしたら舞踏のはじまりはこんな風だったのかも…(私は参加者の保護者で観客でした)。
からの、スネークダンスショー!
レッドスネーク組とブルースネーク組のダンスバトル!?そこへたて笛のへび使い現る!
再び踊り狂うへびたち。
その傍らではソファーの孤島でこんなパフォーマンスも。
それから、豆を持参していたひなたくんのリクエストで突然豆まき大会を開催。鬼のいない豆まき、しゃもじでアタックする豆まき、なぜか豆が投げ返される豆まき!そのうちマイクパフォーマンスやリズムが入って大盛り上がりに…。おとあそび工房的節分の姿、混沌☆豆まき大会でした。
終わったらみんなでまったりと豆を食べる一コマも。
しばらくすると場面は切り替わってアコギの調べが空間を満たす…しんちゃんのゆったりした動き、バランス、アンバランス、重心の傾きに身体を預けるように。
素朴なリズムが加わって素敵なセッションに発展。かっこいい手拍子と笛の音、ちあきちゃんのうたごえ。流れるように変化する場面。どう展開して行くかわからないのが魅力なのだなあ。
ちあきちゃんのうたは『にじいろ』。
そして始まりました、まあくんのピアノとなっちゃんの歌謡ショー!なっちゃんは最初に腹筋50回をしてからのスタート。いい雰囲気!!
その後は白藤さん&増渕さんファミリーを中心とした『家族』パフォーマンス。このプログラムはメンバー同士の関わりが面白くて目が離せません。以下、私の勝手な解釈とともに物語をお楽しみください。
『家族』
家族はダンボールを見つけて身にまとう。ヨットのように着て航海に出る。
進む、進む、時に弾かれるピンボールの玉のように真っ直ぐに。
遠くてもつながっている、連れていくのか連れられて行くのか。
家族は配る、ヨットを滑らせて。おもちゃという形の愛を。
また家族は絡み合う、まるでもつれた糸のように。
〈豆腐屋のラッパの音が聞こえる。遠くで自転車の警笛の音も。ここは昭和の街角?〉
それゆえ家族は悶えるのだ箱の中で。それが家というもの。
(あー面白かった!)
最後は金属のボウルがたくさん出てきてみんなでぶつけ合ったり太鼓みたいに叩いたり、床をこすって出る音を楽しんだり!これは楽しいに違いない(私も入りたい)!
そのうちボウルに乗る人がいる、ボウルをかぶる人が出る…「もう大騒ぎやで!」と息子が興奮して言いに来ました。
そして最後は川が出てきてザブーン!
乗ったり転がったりダイナミックに遊んで…今日はおしまいとなりました。
東灘区民センター小ホールは、懐かしいにおいのする大好きな場所でした。感謝の気持ちでいっぱいです。なくなってしまうのは悲しいけれど、たくさんたくさん遊べて心残りはありません。次の場所でもまたみんなと新しい表現で遊びたいと思います!
3月は昨年12月に行った公演会の『振り返りの会』があります。申し込み不要ですので、お気軽にご参加くださいね!
文:津 玲子