おとあそび工房 2021年12月12日のワークショップ

1212日、暖かい日差しが差し込む中、いつもの住之江公民館にてワークショップが開催されました。

今回は何かお気に入りのアイテムか衣装を持参のお題あり。皆さん、魔女のキキにサングラス、帽子、可愛いドレスなどなど、様々な衣装を抱えて集まりました。

色とりどりの衣装に着替えて、夏子さんのヨガストレッチからワークショップが始まりました。

2チームに分かれてテーマや動きを相談、発表した後に感想を言い合い、2回ずつ発表しようという流れです。

 

はじめにチームのパフォーマンスです。太田黒さんとようすけくんの声のセッションからスタートしました。少しずついろんな方向から音が加わって、2人の周りを踊りながら囲み、渡瀬さんのピアノをベースに混沌とした音の世界となりました。

発表後の感想として、もっと2人の声が聴きたかった、無音の状態で踊りがあっても良かったかも、ソラちゃんとママが動く感じがお祭りに来たお客さんのようで良かった、などが挙げられました。

 

次にAチームの発表です。夏子さんが奏でるピアノの音のなかで、それぞれが個性豊かに音と踊りを重ねていきます。段ボールの白藤さん、ゆうたくんのパイプのディジュリドゥが印象的でした。

子どもたちの自由気ままさに大人がちょっかいを出す感じが面白かった、台の上に楽器を置いてみてもいいのでは?などなど感想が挙がりました。

 

休憩後、2回目の発表です。

Bチームは太田黒さんの語りのような声で始まり、ようすけくんと叫び合いながら、声が切れたら音が鳴り出すというような掛け合いが続きました。増渕さんが袋を被りながら躍り出てきてその袋をようすけくんが外して笑う、みんなの間を縫うようにソラちゃん鎌田さんが踊り歩き、最後は無音で静かに終わりました。

 

Aチームは、休憩中に始まった新聞遊びの延長がどんどん広がっていく舞台でした。はるみちゃん、ゆうたくんが楽しそうにちぎっていく音、藤原さんが舞いながら足で新聞を蹴る音が重なり、ちぎった新聞がひらひら舞って、その下で自由に踊り、笑う演者たち。そのなか夏子さんがブレずにカスタネットをリズミカルに鳴らし続けることで舞台が自然とまとまり、本当に見ごたえのある発表でした。

 

あなたの奏でる音にわたしが応える。わたしが作る動きに誰かが音を出す。誰かの出した声にあなたが声を重ねる。

即興のおとあそびはてんでばらばらのようなことをしているようで実はそうでは全然なくて、そこにいるみんながお互いに呼応する気持ちの重なりのように感じます。みんなで一斉に同じ曲を奏でるのではない面白味は、その気持ちの重なりが、時に強烈なものを生み出したり、はたまたなんじゃこれ?というものだったり、その時々の化学反応が予測不能なところにあります。

 

今、この瞬間しか聞けない音、踊りに心がワクワクゾクゾクできるおとあそび工房のワークショップ、今回もやっぱり面白かったです。