1月29日、年が明けて初めてのおとあそび工房WS(ワークショップ)。
新年の匂いも抜け、12月の公演の興奮も落ち着き、
もう次の期待にいっぱい。
やっぱり最初はなっちゃん体操から。
これで場の空気も一人一人の気持ちもワークショップに染まっていく。
(※今回の写真がなかったので、2022年9月の写真です)
藤原さんの掛け声で少し派手に動く。
皆で円になって手をつなぎ、眼をつぶる。
横から来た動きを反対側の人に伝えるような静かななワークも。
そこで、私の隣に居たまよちゃんからの伝達が繊細で温かい。
ゴリ押しで”伝える”ではなく、”伝わる”感じで渡ってきた。
非常に心地よかったと同時に驚いた。
「こんな風に人に伝えることができるか!」と。
恐らく多くの人は、自己主張が出てきて、こんなことはできない。
さて、ワークショップのメニューに入っていく。
今日は、初のソロ大会!(意外となかった)
くじ引きで順番を決めて、その人の世界を3分程味わう。
トップバッターはかつふじさん。
ピアノと小さな木琴の音で安定したパフォーマンス。
あっという間に終わってしまった。
2番手は、はるみ。
いつもは中心の外側に居て、色を添えることが多く、ソロで「大丈夫か?」と不安になったが、
堂々とカリンバで温かい世界を作り出してくれました。
次は、まよちゃん。
これは、何を書いていいのか分からない。なんの説明にもならない。
圧倒的な素晴らしいパフォーマンスで皆驚愕!全員が飲まれてしまった。
これを見れなかった常連メンバーは非常にもったいない。
WS参加2回目のしわくさんは、
「この(まよちゃん)の後で何をやればいいの?」と続いたが、堂々と自分の展開を作っていく。
即興ならではの戸惑う時に出てきた緊張感が味を添えてくれる。
3分という時間制限をものともせずに、「終わりです」と、あっさり終わる。
爽快さが気持ち良い。
譜面台を出してきて、何をするのかと興味を引き付けるスズキさん。
得意の踊り一辺倒ではなく、「あいうえお」の声で遊び、楽しませてくれる。
私、白藤は、とりあえず正座から、なんとなく動き出した。
結局、日の当たる方へモゾモゾと進み、ほのぼの(?)と終わった。
なんだか無難に動いてしまったようで反省。
いつも、周りとの抜群の調和感で感心させられる鎌田さんは、ソロでも健在!
作品として見てしまう。
欲を言えば、たまに出てくる、ビックリするような意外性も見たかったかな。
次も、安定の藤原さん。
大きく、派手な動きで魅了する。
やはり、安定感だけでなく、思わぬものが見たいと思うのは贅沢であろうか?
少し遅れて来た、そらちゃん。
気持ちが出来上がっていなかったのか、出るのを渋っている。
そんな姿がほんわかとして面白い作品!
「いつも迷いながらやっている」と言っている純子さんが、ソロで光った!
太鼓から、小さな楽器が置いてあるテーブルを、次々と楽器を変えながら進んで行く。
スピード感とワクワクで魅せてくれた。
熱い雰囲気でソロ大会は終わりを告げました。
その熱気のまま、これまたくじ引きでチーム分けして、セッションで遊ぶ。
Aチームは、まよ・かつふじ・そら・はるみ
今日、絶好調のまよちゃんを中心に、ほのぼのコンビのそらちゃんとはるみ。
そこにかつふじさんがかき乱して行ってくれる。
最初、少し硬いかなという雰囲気も徐々に盛り上がり、チーム力を感じさせられた。
Bチームは藤原・栗栖・じゅんこ・白藤
栗栖さんのベースの音の上で転がされる藤原さんと白藤。
純子さんがスパイスを加えてくれる。
Cチームは鈴木・しわく・夏子・鎌田
淡々と運動を行うなっちゃんに、塩飽さんも援護するものの、乗るようでこぼれている感じの鈴木さん・鎌田さんの構図が面白い。
最後は、全員で大騒ぎ!
河合隼雄さんの『こどもの宇宙』(岩波新書)に、子どもの世界を開く事について、「治療者にまず要求されることは、子どもの心に探りを入れたり、測定したり、分析したりすることではなく、子どもの心の細やかな動きに敏感に反応し、そこに示された世界の中で、できるかぎり共に生きようとする、感受性をコミットする姿勢なのである。」と書かれていた。
おとあそび工房は、心理療法の場ではないですが、
おと・からだ・絵などで遊びながらそういう空気ができているのかもしれない。
だから、たまにとんでもない光を放つ、面白いことが起きるのかなと。
初のソロ大会は思った以上に刺激的で、非常に心躍るワークショップ初めとなりました。
(おまけ)
次回は今週末の2月19日
おとあそび工房2月19日ワークショップ、イベントページ
今月は何が起こるだろう?!
文章:白藤学史